ピンセットの話

前に自作工具の話で、IC抜きピンセットのことを書きましたが、そういえば他にも何種類かのピンセットにお世話になってるな、と思ったので紹介します。

鳩歩堂は基板加工機を使っているので、なるべく片面基板を使うほうが楽です。そのためジャンパーを沢山使う場合があります。ジャンパーは見た目には同じ太さの錫鍍金銅線などがよろしいのですが、抵抗やコンデンサやダイオードの足でも機能的にはOKなので、最近ではいろんな太さや材質が混ざっても気にしないように(実は気になるのですが)心がけています。

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さて、いろんな幅のジャンパーを使っていますが、部品の足を曲げるときには上の写真に写っているピンセットを使っています。工具というより救急箱に入っているような品物ですが、これは滑らかに幅が変化しているため、所定の幅のところにペンで印をつけておき、そこに部品の足を挟んで曲げるというわけです。

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ちなみに1/4ワットの抵抗器より幅が広い場合はこの道具が使えます。

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これイタリア製なんですね。イタリア人は機械のデザインなどで優れたセンスを発揮するな。品質に問題があったりするけど。昔青い色のが売られていて、もちろんイタリア製だったのですが、ネジがすぐにいかれたものです。現在のは改良されてネジがごつくなっていますね。

ところでさっきのピンセットは先が太いので、部品を把持するにはあまり役立ちません。つまりピンセットとしてはあまり使いませんが、もう一つ便利な場合があります。先のほうに滑り止めのぎざぎざがついているので、ここを使ってエナメル線(ほんとはウレタン線かな)の被服を剥くときにこのピンセットで斜めに咥えてヤスリのように使っています。本当はぎざぎざが長手方向に刻んであるともっと便利なのですが。

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ちなみに、エナメルを剥く専用の道具というと、高価なものでは電動鉛筆削りみたいな製品がありますが、手動ですとこんなのがあります。

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USA製だったと思います。鋼の刃で線をはさんで引っ張るようにしてかきとります。鋼の刃がかなり固くて握力が要ります。細い線だと噛み切りそうなので、最近ほとんど使っていません。

ピンセットつながりでいきましょう。チップ部品を掴むのに使っているのがこの先が曲がったピンセット。

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こういう掴み方もします。

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スイス製FONTAXの7番です。材質はチタン合金です。じつはそんなに高級なのでなくてもいいのですが。というのは先が細すぎたりすると使いにくいので、適当にニッパーで切ってダイヤモンドやすりで整形していしまいましたので、本来のFONTAXの良さを冒涜しているかも知れません。チタンは磁化しないのは好ましいですがバネが弱すぎて最初は心もとなかったです。使っているうちに慣れてきて、バネが弱いおかげで疲れないのかな、という気もします。

最後に安物のピンセットですが、時にたいへん便利なことがあります。

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先をわずかに外側に曲げ、先端をダイヤモンドやすりでつぶしてあります。これはナット、平ワッシャー、スプリングワッシャーなどの穴の内側に入れ、ピンセットが開く力でこれらを保持させます。

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たとえば装置のシャーシの孔にトランスをネジ止めする場合。シャーシの孔に、右手で下から手探りでビスを挿入し、そのまま押さえています。シャーシの表では左手だけでナットを嵌めて回さなければ鳴りませんが、狭いスペースで手が入らないことがあります。このピンセットでナットの雌ネジの上のほうにちょっとだけ引っ掛けておくと、ビスの上に持って行き、ピンセットで保持したままネジを回すことができます。ネジがビスに食いついたらドライバー形のナット回しで回すことができます。

んー、こう書いてみて思ったのですが(というかこのピンセットを使うたびに思ってはいたのですが)これはナット回しにちょっと何か細工をすると、こんなピンセットよりもっと使いやすくなりそうですね。それでもワッシャーを保持するにはピンセットが便利ですね。

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